Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

やっちゃった

 寝坊したときはたいてい、目が覚めた瞬間にそのことに気付くものだ。予定通り起きられたときはまだ寝ていたいと訴えている体を無理に起こすもので、寝坊したときは本能のままに睡眠をとったために頭がスッキリした状態で目が覚める。だから今日昼寝から目覚めた時、時計を確認するまでもなくスッキリした頭を抱えたくなった。

 昨今の対処に従って僕の大学も休校中だが、僕の研究室ではzoomを使ってオンラインでゼミが行われている。今日はいつもの勉強会的な少人数のゼミが午前中にあったのに加え、夕方から研究室の全員(10人ほど)が集まって最近の進捗や見通しなんかを報告するゼミが例外的にあった。ちなみに配属されたばかりの僕は研究も論文読みも何もしていないし聞き役に回るだけだ。

 午前中のゼミは出たのだ。最近は毎日その時間にゼミがあるので問題はなかった。1時間半ほどのゼミが終わって、お昼ご飯を食べて、夕方からのゼミに備えてちょっとお昼寝でもしましょうかねと思ったのが間違いだった。

 目が覚めたときの絶望よ。既にゼミ開始から1時間近く経過していた。LINEには先輩から「ゼミ来れないの?」とのメッセージが50分前に。すみません寝てました......じゃないや、まだやってるなら早く参加しなきゃ。慌ててパソコンを開いてミーティングに参加。いっそもう終わっててくれてたらと思ったが、ちゃあんとやってた。無言で会議に参加する僕。就活の報告やら勉強の様子やらを話している先輩。気まずい。これがオンラインじゃなくてリアル会議だったらば、新人が1時間も遅刻してノックもせず会議室にいきなり入り、みんなそのことを認めているのに会議は進んでいるといった状況か。その新人は会議に横槍を入れることもできずに謝罪のタイミングを計ってきをつけで突っ立っている。つまりミュートにせずに物音ひとつたてずにいる。

 先輩が話し終わり、先生がコメントを入れて、若干の間ができた。あ、ここだ。

「途中にすみません。寝ていました。......すみません」

 ビデオオフだけど10人の冷ややかな視線を感じる。今おうちだけど、帰りたい。

「うん、そうか。それで次は.......」

 先生は何事もなかったかのように続けた。え、それだけ? 逆にこわい。叱責するとか、笑って許すとか、分かりやすく態度を示してもらわないとこちらも振る舞い方が決められない。実際先生の怒りのバロメーターが如何ほどか想像もつかない。全然気にしていないように聞こえたけど、呆れ切っているだけだろうか。それともはらわた煮えくりかえっているのを見せていないのだろうか。分からん。こちらとしてはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいですという姿勢をアピールして、反省しているならよろしいとか月並みなお許しを頂いてさっさと後ろめたさとさよならしたいのに。いやそんなこと考えてるくらいだから全然反省していないのだけど。

 まもなく、本当に僕が参加して10分くらいでゼミは終わった。

 「ミーティングは終了しました」と冷たく表示されたパソコンの前で声にならない声を出して悶えた。ついでにもう一回ベッドに潜りなおしてぐるんぐるんした。

 とりあえず、先輩からのLINEを返さねば。冷静になってスマホを手に取る。すみませんでした、と打ってみて悩む。これだけだど淡泊すぎて印象が悪い、気がする。なんかひねくれてるみたい。もう一言ぐらい付け加えたいけど、上手く言葉が出てこない。かと言って(笑)をつけてみるとか論外だし、サークルの先輩か友達にするみたいに土下座か申し訳ないです顔の絵文字をつけるのも軽率な雰囲気を与えるだろうなあ。!でもつけとく? それもびみょいかなあ。LINEって難しいなあと思いながら、結局「すみませんでした」と無印の返信をした。グループでも謝罪を入れたほうがいいだろうかとまた悩む。僕が懸念しているほどみなさん気にしていないだろうけどなあ、とか思う。つまるところ僕が気持ちよくなるために謝りたいだけだし、僕が逆の立場だったとして、寝坊野郎が謝り倒していたらそう思う、と思う。既に一度肉声の謝罪はしたし、これで良しとしてもらおう。と勝手に決めた。屁理屈並べてみたけど面倒なだけ。

 ちなみに先輩からは「自力で起きれたみたいで良かった(笑)」と返ってきた。