Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

例えばこれから1週間寝て過ごしたらきっとコアラ

 例えば、1日24時間の内の23時間をベッドの上で過ごす生活をこれから1週間続けてみたとする。ベッドの上にいない1時間何をしているかと言うと、生きるために最低限必要な食糧や水の調達やトイレ等である。シャワーは面倒なので多分ほとんど浴びないことになると思う。そしておそらくベッドの上にいる23時間の内10時間は眠るだろう。だが、余った13時間はどうしようか。使い道が思いつかない。ゲームだって読書だってする気になれない。生産性のあることもないこともなんだってできそうにない。なぜ僕が今これから1週間寝て過ごすという突拍子のない空想を繰り広げているかというと、虚無感が今の僕を覆いつくして心が体育座りしているからだ。だから、寝ること以外に何もやる気にはなれそうにない。

 そうだ、やっぱりコアラになろう。コアラは1日のうち20時間寝て過ごしているらしい。動物園でコアラを見たことがあるが、どいつもこいつも檻の外の人間の目なんぞ気にせずファンサービス精神皆無で爆睡していた。それぞれがアホみたいな体勢でアホ面さらしてアホみたいに寝ていた。僕もコアラみたいに、アホみたいに寝よう。世間の目なんて気にせず、アホみたいに寝よう。ベッドの上の23時間の内の20時間は寝てすごそう。

 僕がコアラになるとどうなるだろうか。明日は1限があるが、当然コアラの僕は学校には行かない。1回サボったくらいはどうってことはない。まさにコアラの如く動じない。2,3,4限は実験だが、コアラの僕には関係ない。他の学生が実験装置をせかせかと組んでいる間僕はぐうぐうと眠る。だが、実験は他の科目と違ってシリアスなので一回サボったくらいで平気で単位を落とされてしまう。しかも実験の単位は進級するためには絶対である。よって僕は単位を落とし留年する。きっと僕は、お母様お父様あなたたちの息子はこんなアホなコアラに育ってしまいましたごめんなさいと夢の中で謝る。すごく穏やかな、初夏の河川敷に生えている木につかまって木漏れ日を感じながら眠るコアラになったような夢の中で謝るのだ。

 そうして留年が確定した僕は開き直って本格的にユーカリを食べては寝るだけのコアラになる。明後日もその次の日も早朝のコンビニに水とユーカリみたく栄養のなさそうなお菓子を買いに行ってベッドの上でそれをかじってまた眠る。単位に関わるレポートもテストもスルーする。

 きっと学校に来ない僕を心配して友達が訪ねて来るだろう。ユーカリを食い散らしてごみ屋敷になろうとしている僕の部屋を見た友達は、学校にも来ないで一体何やってんだと呆れて僕に聞く。僕はユーカリを食べる以外は眠るだけのコアラになったから学校なんて行かなかったのさと布団に潜ったまま答える。友達は茫然としているが、僕は人間とコミュニケーションをとることを知らないコアラだし何よりコアラだから眠いので友達に何をしてほしいとも帰れとも言わずそのまま夢の中にまた潜る。だって社会規範なんてどこ吹く風のコアラだからね。コアラにはコアラの社会があるのかもしれないし人間には人間の社会があるが、僕という名のコアラにとってはそんなもんアマゾン川のほとりで砂漠のラクダを想うようなものだ。少なくともその1週間はそうなのである。だから僕は現実から逃れて穏やかに1週間眠り続けるのだ。1週間たったあとは......

 

 

......うん、アホなこと考えてないで勉強するべ。