Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

寂しくてね

 先週末、僕の大学は学園祭だった。でも、サークルで出す模擬店は1,2年生が中心となってする風習があり、3年生の僕は所属しているサッカーサークルもスノボサークルにもちょっと顔を出して、それだけだった。

 学園祭が終わって、スノボサークルのグループラインには「学祭お疲れ様でした!」的なコメントが流れていた。無論僕はその流れに乗るとも止めるともしない、眺めるだけ。学年が一つ下のやつでグループの中心的存在だったやつがサークルを学祭前に抜けていたのだが、グループライン上では彼に戻ってきて欲しいという内容の会話になっていた。LINE上では触れられてなかったが、僕は噂で彼がサークル内で付き合っていた彼女と別れたとは聞いていた。彼がサークルを抜けたことと無関係ではないだろうと思ったが、その元カノが一番大きな声で戻って来てほしいと言っていた。彼がサークルを抜けた理由もサークルの人間関係も僕にはよく分からない。でも、そもそも僕にはもうほとんど関係がない話だ。

 月日の流れを実感する。元から誰と誰が付き合ってるとか誰と誰が険悪だとかそういう話についてコミュニティ内の人間関係には疎い方だったが、自分がそのコミュニティにいる間はそういう話がしかるべくして耳に入ってきたものだ。

 でも、もうたった一つ学年が違う後輩達の人間関係がさっぱり分からない。

 3年生になって、去年まで熱心に参加していたサークルへはほとんど参加しなくなった。昨日研究室についての記事を挙げたが、これからコミュニティの中心はサークルから研究室へと移っていくのだろう。

 でも、後輩達の人間関係が分からないのをこうして時間のせいにするのは逃げているだけだということも自分がよく知っている。

 

 学祭準備日の日こんなことがあった。学祭とは無関係に僕は研究室説明会に出席しなければならなかったのだが、それまでの時間を大学構内で本を読んで潰そうとしていた。いつも使っている食堂も図書館もあらゆる場所が学祭準備のために使えなくて、落ち着いて本を読める場所を探してウロウロしていた僕の様子を見ていたらしいサークルの友達が僕を呼び止めた。

「さっきからなにウロウロしてんの?」

「本読んで時間潰そうと思ったんだけど......どこも閉まってるからさあ」

「......本?」

 その友達の「なんで本?」みたいな怪訝な顔を見て、「あ、彼の中で僕は本を読むようなキャラじゃなかったかな」と笑えた。ううん、泣けた。

 人との間に壁を作りがちな性格なのだ。サークルに行かなくなったから関係が希薄になったのではなくて、元々希薄な関係しか築けてなかった。『働かないふたり』という漫画で、「何を考えているか分からないやつはこわいからね。人がよりつかないんだ」的な発言をニートの兄ちゃんが趣味をオープンにできずにいた友達に言うシーンがあったが、まさに自分のためにある言葉だなとそれを読んだとき思った。

 確かに趣味を隠している節はある。特に、僕はポケモンの対人対戦が大の趣味なのだけど体裁を気にしてあまりオープンにしていない。最近になって考え改めた僕は比較的開示しているが、それでも控えめだ。別に読書については元から特に隠してもないのだけど。

「きょうごくの趣味はなんでしょう?」という問題のいくつもある正解-あげればいくつもあるのだけどーから1つでも答えられる友達は何人いるだろうか。大学に知り合いは多いほうだと自負しているが、この問題に正解できるのはその内1割いないかもしれない。

 サークルを引退したって後輩達と仲良くする先輩だってたくさんいるだろうし、サークルという共有できる場所がなくなっても頻繁に顔を合わせる同学年の人間関係もあるだろう。それが僕にはあまりない。あんまり自分を虐めるのも可哀そうなので弁明するけど、会えば話すし一緒にご飯だって食べる。けど、自分から誘わないし、相手から誘われなければ何も起きない。

 だから、僕が頻繁に会うような友達は僕をご飯やら遊びやらに誘ってくれる友達たちだし、僕から誘うことのほうは滅多にない。誘ってもらうのをいつも待ってるくせにね。

 

 学祭が終わり、今日少し久々に大学に行った。学科の友達も何故だか少ない僕は大学でほとんど誰とも言葉を交わすことなく、家に帰って明日の実験の予習をしていたのだけど、ふといつのまにか真っ暗になった窓の外を見て手が進まなくなった。そのままベランダに出てみてタバコに火をつけてみると、東京の空はよく眺めてみると意外と明るいことに気付いて、なんだか落ち着いた気分に少しだけなった。でも、また部屋の中に戻って机に座ってみると、やっぱり窓の外は真っ暗で寂しさがこみあげてきた。

 タバコはコタツみたいなものだと思う。コタツは入っているときは暖かくて落ち着くんだけど、一度外に出てみるとコタツがなかった時には気にならなかった寒さまで身に染みてくるようで、それならいっそ入らなければよかったのにと思うけど、もう寒さと向き合わずにはいられなくて、またコタツに戻ってしまう。寂しさをタバコで紛らすのは寒さをコタツで解決するのと少し似ていて、こんなとき、真っ暗な窓の外を見ながら、誰かから電話でもかかってこないかなと思ったりする。