Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

即興小説2

 2度目の即興小説です。

kyogoku.hatenablog.com

  今回も時間は30分。提示されたお題は「愛と欲望の光景」

 前回もそうだったのですが、お題が意味不明なんですよね。......とりあえず、光景の部分は置いといて、愛と欲望と聞いてみなさんなら何を思い浮かべますか?

 僕はですね、まずエッチな光景を頭に浮かべました。というか、そういうのを狙ったお題だよね?と思いました。もっと爽やかな想像が膨らむお題を提示して欲しいものです。さすがにファーストインプレッションをそのまま書くのは恥ずかしいので、がんばってひねったところ、これは「束縛」だな、とすとんと来たんです。このすとん、まで5分くらいかかりましたね。で、今回書いたのはこれです。

 

独占欲
「なあ、最近孝弘のやつ、見なくないか?」
 
 その女が佐藤孝弘と出会ったのは、女が勤める会社の、就活生向けに開かれた会社説明会だった。佐藤は真面目で熱心な学生で、その説明会にも意欲的に参加していた。積極的に質疑応答の時間に真っすぐに手を挙げ、少し回りから引かれるほどに真剣だった彼は良くも悪くも注目を集めた。もちろん、会社員のその女の目にも印象的に、それだけでなく魅力的に彼の姿は写った。はっきりとどちらから近づいたとは言えないが、個別質問の時間に佐藤と女は連絡先を交換した。もちろん、このときの関係はまだ熱心な就活生とそれに応えんとするOL以上の何物でもなかった。少なくとも、彼の方ではそうとしかとらえていなかった。
 彼女の考えは彼のそれとは違っていた。真面目な彼の性格を利用せんばかりに、頻繁に彼に連絡をした。最初は、会社のマニュアルに沿ったあくまで事務的なものだったかもしれない。それが徐々に彼を優秀な人材として特別視する人事部の人間としてのスカウトのようなメールへと変わり、その特別視が就活生としてのものではなく1人の女のものへと変わるのに時間はかからなかった。
 最初、彼のほうでは周りの学生が就職戦争の荒波に苦戦する中、内定までのサクセスロードをトントン拍子に進んでいくようで素直に喜んでいた。しかし、彼が純粋で鈍感であることを差し引いても、そのOLのもうアプローチに気付かないほどうぶではなく、その意味でも悪い気はしていなかった。こうして2人の連絡手段が個人的なSNSと変わったのを境に、直接会う口実は就職活動などとはなんら関係ないものに変わり、その頻度は段違いに増えたのだった。

 その日も、女と佐藤は喫茶店にいた。だが、いつもと違ってその雰囲気は険悪だった。理由は女の束縛によるものだ。女は佐藤の連絡帳から自分以外の全ての女の連絡先を削除させていたし、自分以外の女の二人きりで会うことも禁止していた。彼女のほうが佐藤よりも6つも年が上であったし、デートにしてもその後の夜のことにつけてもリードするのはいつも彼女のほうであり、そのために彼女が主導権を握った交際関係とも言えた。
 佐藤のほうは最初こそ、ある程度容貌に応えていたものの、彼女の束縛がエスカレートするに従って、抵抗を示すようになった。その日、いつもよりも彼女に対しての懐疑心をあらわにした彼は、理解を示してもらえない彼女に半ば怒りを残したまま別れた。
 彼女のほうでも譲れるものではない。彼女は大学へと向かう彼を追った。そして、彼が女友達と2人でしばらく談笑したのを目撃した。彼女は、彼が1人で帰路につくまでじっとまった。

「ただいま~。今日は遅くなってごめんね。いまご飯つくるから」
 1週間後、女は会社から帰ってきた。女が玄関から続く奥の居間の部屋の扉を開けた。男の両手には手錠。足枷。そこには、彼女が体現した、愛と欲望の光景があった。

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 なんだろう、前回のとテイストが似てて恥ずかしい。サイコパス診断をさせられた気分です。あと、時間が足りない。前半部分の下りいらなくね?って読み返して思いました。後半をもっと膨らませたいのに、時間配分ができない......。また気分が向いたらやろうと思います。