Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

赤い糸と実験ペア

 今日は今学期最初の実験日でした。実験というのはやはり学生生活の内のかなりのウェイトを占めるので、とても重要です。実験そのものこそ90分×3コマも使う上に、その何倍もの時間をレポートに充てなければならない。理不尽なもんだ。

 今から半年間はどうしたって実験を中心に学生生活は回るのです。実験の前日には予習をぬかりなく行い、実験日には思い通りにいかない測定にいらだち、実験後には理不尽なレポートに泣く泣く追われ、時には、もとい多くの場合徹夜して、レポートを提出した日のそのときこそ至福。そんなサイクルを半年間続けるんです。

 それほど実験が重要なので、実験ペアというのはもちろん超重要なわけです。できれば毎日気兼ねなく会えるような友達と組みたいところだけれども、そんな都合良くはなく。今学期はペアは固定ではなく、機会的に用意された1グループ8人の中からその都度ペアを組む方式となりました。その8人の中に知り合いはいません。

 僕は一つ前の講義が早く終わった都合上、少し早めに実験室に行ったのですが、そのときはまだ教授しかいませんでした。席は指定しないので適当に座るようにと言われたので、言葉通りテキトーな席に座ってスマホをいじる。10分もするとまとめて4.5人程の学生がやってきました。教授が同じ説明を繰り返し、適当に座る学生。この場合の「適当に座る」とは本当にテキトーに座るのではなく、まずは2人掛けの机の両側が空いている席から座っていくのが人間。化学でいうところのパウリの排他原理及びフントの規則と一緒。ネタがマニアックすぎるかな。伝われ。

 なので、4つあるテーブルそれぞれに1人ずつ学生が座ったところで、後から来る学生は選択を迫られるわけです。化学のようにエネルギーの低い準位から埋めようねなんて話ではないのです。少なくとも来週は同じペアだし、場合によってはそれ以上顔を合わせることになるんです。できれば人当りが良くて頭も要領も良くて美人な女性とペアを組みたいのです。さながら思春期の中高生の席替えです。 

 そして、僕の隣の席を選んだのは、少し可愛げのある女子生徒でした。......このくだりを書くためにここまでひっぱったこと、我ながらキモいと思います。

 だが、僕は選ばれた。8人のグループで紅一点の彼女は他の奪われもしない純潔を後生大事にしているような男共に一瞥もくれずに私を選んだのである。これは私の推測を含んだものではあるが、決して糾弾されるべき妄想の類ではない。そして、「あの......ここ、良いですか?」と私の隣の椅子を指さし黒髪の彼女はそう言ったことは事実に間違いないのである。......ちょっと僕の中の森見登美彦を暴れさせてみたけど、よりキモイ、というかアホっぽいね(本当はこのノリで1記事書こうと思ったけどきつかった笑)。

 と、ワンテンポ後からやってきた生徒が教授に言った。

「席って学籍番号順ですか?」

 人の好さそうな顔をした教授はパソコンから顔を上げて答えた。

「いや、そういうわけじゃないけど......その方が良い?」

 ——!!!

「そうですね、はい」

 ——お前何言ってくれとんねん!こらこらこら!この大学の女子率何割だと思っとんねん——

「じゃあこっちの席から順番に......」

 

 結局、僕のペアはちょっと小太りな、昼休みの学食に石を投げれば高確率で当たりそうな「よくいる」男子生徒になった。彼は何も悪くないはずだけど、すごく面白くなかった。