Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記です。

【日記】初めての棚卸しバイト

 そもそも棚卸しが何かを僕は知らなかった。言葉のイメージから商品を棚から降ろす作業をするのかと漠然と思っていた。正しくは、正確に決算をするために在庫を実際に数えて把握することだそう。

 つまり、僕がホームセンターで2日、計8時間に渡ってしたことは、ひたすら商品を数えることのみ。具体的には、指示された棚に並べられた商品を商品番号的なのを確認しながらいくつあるのか数えてプライスカードもしくは渡された表に数字を書き込む。そしてこれを棚を変えながらえんえんと繰り返す。

 想像に難くないだろうけど、超単純労働。したことないけど工場勤務と多分一緒。頭を使う余地は基本的になし。ひたすら数える数える。終わりなんかなくて1つの棚が終わったら次の棚、また次の棚。広い店内にある無数の商品を数えるとかまじ無謀。無限地獄。

 頭が空っぽだからどうでもいいことを考える。この丸釘がたくさん入った箱ボロボロだけどいつからここに置いてあるんだ、本当に商品なのかな。とか、この卒業証書を丸めて保管する筒みたいなのって市販されてるんだ。とか、誰が買うんだよエビそり型ステンレス製筒って、とか。女の子のコーナーは新鮮だったから色々思うところもあって3割増しで時間かかった。

 単発で雇われのバイトの僕には全ての商品を数えきるまで終われません、ってノルマのようなものは設けられていない。時間が来たら終わり。歩合制でもない。たくさんの棚を攻略したらたくさんお金が貰えるわけでもない。じゃあ、ゆっくりやっても急いでやっても一緒じゃん、寧ろミスが少ないほうが大事でしょって僕は思うのだが、他のアルバイトの人達のスピードの速いことったら。競ってるの?って聞きたくなるほどみなさん速い速い。僕はいちいち商品をひっくり返してバーコードの番号を確認するのが面倒で、見るからにこの商品に間違いはないでしょうという具合で進めてるところもかなり多いのに。いやたぶんある程度はみなさんそうやって進めているのでしょうけど。

 アルバイトの人達はおじさんが多かった。見た目では年齢不詳の人もいた。7,8人くらいのバイトのうち、若者は僕と、僕より1つ年上の仕事をクビになったばかりの自称ニートさんだけだった。ニートさんは割と明るい人で休憩時間に少し話しをした。共通の知人がいることが分かって盛り上がったりした。けど、これくらいしかバイト中におしゃべりをした記憶がない。そもそもの仕事が完全に個人プレーなので、会話の必要性を迫られるような空気間のでき様がない。これはこれで楽だけど、すんごく退屈だった。飲食店バイトでお客さんが来ないから暇すぎて横たわる沈黙が時間の流れを止めるようなあの空気もそういう状況の打破も苦手だけど、黙々淡々と作業するのもしんどい。なんかいい塩梅のバイトないかなあ。

 バイト終了の時刻になると「作業を止めてくださーい!」の声で勤務は終わり、そのまま6750円入りの封筒を受け取って帰った。賃金を手渡しで受け取ると、稼いだ感がダイレクトに感じられた。けど、8時間働いて6750円......確かに休憩は何度か入ったし自給900円だから妥当なはずなんだけど......