Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

「雑記」かっこつけるためにタバコを覚えた

 自分は元々タバコを吸う人間ではない。そもそも「元々」タバコを吸うというのは何歳から吸っている人間のことを指すのか,自分の周りの人間が二十歳そこそこの環境では当然ながら「元々」タバコを吸うような人間は法に触れる人がほとんどなのだが...そこは置いといて。

 タバコを吸う人間は意外と多い。高校生まではタバコ嫌煙家だったはずだが,大学生になって周りに喫煙家が増えタバコに理解や許容を持てるようになった。「タバコとか百害あって一利なしでしょ」と分かったような口を利いていた自分が恥ずかしい。飲みニケーションということばがあるようにタバコミュニケーションというものがあるが,それが羨ましいと感じた。授業の間に喫煙所へと消える友達,タバコ休憩という大義名分の上に休憩を入れるバイトの同僚,アルコールのインターバルにニコチンをとる飲み,それらが羨ましかった。

 そしてシンプルにかっこいいと思った。タバコは結局かっこいいのだ。絵になる男は絵になる。反論するものが大勢いると思う。自分でも子どもにはとても言えない。でも自分はかっこいいと思う。そういう訳でタバコを覚えようと思った。

 最初にタバコを吸ったのはバイトの飲み会だった。吸う人はお酒の間にタバコを挟んでペース配分できていいですよね,みたいな口上をきっかけに吸わせてもらった。そのときに吸い方を教えてもらった。最初に吸ったときは思いっきりむせた。正直何がおいしいのかよく分からなかった。ただ,それは初めてビールを飲んだときの自分に今の自分が何というかを考えれば同じ問題である。

 その後,大学の先輩と飲んでいるときに実は一度吸ったことがあったことは伏せ,前回と同じ流れで「練習」させてもらった。そのとき吸ったのはタールの多いタイプだったらしいが,頭が若干クラクラした。だが,とりあえずこの2回でタバコの吸い方は覚えた。少なくともそのつもりになった。後は自分で買ってみるのみ。

 最初に買ったのはマルボロだ。赤マル。特に理由はない。タールが少ないやつのほうが初心者には良いだろうといったアドバイスを聞いたような気がしたが,インターネットで有名な銘柄を調べ,セブンイレブンのレジの向こう側に並ぶタバコ群を遠目に眺めてなんとなくそれを選んだ。お酒を買うときもそうだが,年齢確認されなかったのが寂しい。年齢確認する必要のない年齢に見えるのだろうかとも思うし,こう見えて俺は二十歳超えてるんだぜと免許証を出してドヤ顔してもやりたい。

 帰ってベランダで早速吸った。勿論自分は二十歳を超えているのでなにも後ろめたいと思うことはないのだが,なんとなく修学旅行の夜中に部屋をぬけだしているような気分だった。罪の意識と好奇心。しいて言うなら自分の家族は誰も吸わないし,きっとタバコに対して批判的だろうので家族に対して若干後ろめたくはある。ただ,父が吸っているところはみたことないが,若かりし父もきっと自分みたいに試してみた時期があったに違いないだろうなと思う。僕達親子はへんなところで似ているからね。

 それから週に3,4本ずつベランダにタバコの吸い殻をためていった。片付けず溜まっていく吸い殻を見て無意味に満足した。タバコを吸い始めて3か月近くになる。今でもタバコを吸うペースはゆったりで変わることはないが,確実に「吸える」人間になったと思う。

 だが,急に人前で吸うのは恥ずかしくてできない。おもむろにタバコを口に咥えて火をつける自分に「何!?お前吸うっけ?」と言われる姿が恥ずかしい,気がなんとなくする。しばらくは1人ベランダで黄昏るためのタバコになりそうだ。