Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

【日記】昨晩の記憶がないときの朝

 いきなり目が覚めた。もしこれが漫画だったらパチリ、という文字がついてるだろう。10時半には学校に行かなければいけない。時計を確認すると、なんとまだ6時だった。

 昼まで寝てしまったとき、早起きしたら色々できたのにと思うときがある。1日が短くなったなあと。なのでとても得した気分になれた。

 のどがカラカラに乾いていたので、机の上のペットボトルに半分ほど残っていたお茶を一気に飲む。体中に水分が巡りわたり、手足の先まで吸収された気がする。とりあえず酒の残った気だるい体をさっぱりさせようとシャワー室に入ろうとしたとき、見覚えのないクロックスが玄関に転がっているのに気付いた。

 この薄汚れた黄色いクロックスは俺のではない。むしろ俺が昨日履いていたはずのナイキのシューズはどこに行った?

 瞬間、昨日の記憶をフラッシュバックさせる。

 昨日はサークルの新入生歓迎会だった。二次会に行って、サークル内でヤバイと噂されている奴のエピソードを、本当はそんな話で盛り上がる空気が面白くなかったが、ハイボールと一緒にその気持ちを腹に流し込みながら適当に笑って聞いていた。

 店員がドリンクを訪ねる。友達がお前もハイボールでいいっしょ、と俺に確認した……。

 思い出せるのはこれが限界だった。

 顔から若干血の気が引く。

 この薄汚れたクロックスは見覚えがある。バイト先の、油やら生ごみのカスやらで床が汚れたキッチンで使われているクロックスと同じ汚れ方だ。多分、これは昨日二次会で行った居酒屋のものなんだろう。自分の靴はその居酒屋にあるはずだ。そして、それはともかく、俺はどうやって帰ってきたんだ。

 以前にも似たようなことはあった。忘年会の時も潰れたが、そのときは誰かが自分を家まで送り届けてくれたらしい。今回もそうかもしれないと初めは考えた。

 だが、おそらく違う。例えば自分が、自分ではまともに起き上がったり歩いたりできないほど酔っぱらっていたとしたら、送り届けようとしてくれた誰かが店のクロックスを自分に履かせることはさすがにないだろう。全く覚えていないが、自ら居酒屋のクロックスを履いて、自分の足で帰ったはずだ。

 それにしても、誰も俺が店のクロックスを履いていたことに気付かなかったのだろうか。もしかしたら、解散よりも早く一人で帰ったのだろうか。もしくは、気づいていたが、面白いからそのままにしておこうと誰かが言い出したのかもしれない。

 なんにせよ、今日学校に行った後にこのクロックスをもってその居酒屋に行かなければならないな。

 ここまで昨日のことを想像していて、まだあるかもしれない問題の可能性に気付いた。

 ポケットに入ったままだった財布の中身を確認する。1万円札が2枚入っていた。金が減っていないことを確認するのには分かりやすかった。

 金が盗られていなくて良かったと安堵したというわけではない。むしろ逆だ。二次会の代金を払っていない。誰かが立て替えてくれたんだろうと察しが着いた。

 今日も新入生歓迎会がある。スマホで「酔わない飲み方」と検索をかけてみた。