Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

【日記】寿町ドヤ街(後半)

 まだ、前半の記事を読んでいない人はぜひそちらから読んでほしい。

 

kyogoku.hatenablog.com

 11時頃からはデイケアサービスに参加した。参加していた寿町の人は15人程。何かしら苦労や問題を抱えているのだろうと思わせられなくもなかったが、一見普通そうな人が多かった。デイケアサービスに参加している全ての人が生活保護を受けているのかは知らないが、こういった人が生活保護を受けていることをネガティブに疑問に思う人も多いだろうと思った。自分も分からなかったが、何かしら理由はあるのだろう。興味はでたが、詮索などはできやしない。

 デイケアサービスの内容は、ラジオ体操、スーパーへ買い物、中華丼づくり、散歩、写真展の訪問だった。ちなみに、ドヤにはキッチンはないので、料理をする機会は普段ないらしい。「やることもないし、3畳の部屋でテレビ見てごろごろするよりの外に出てきて人と喋った方がいいかなと思って」と、参加していた人のひとりが言っていた。働くこともできず、満足にお金ももっていない。ただ毎日3畳の部屋で過ごしていれば、時間の概念すらできないのではないのかと心配になるが、そのためのサービスなのだろう。

 参加してみた感想としては、正直に言えば、地元の祖母が入っている老人ホームにいるのとあまり気分的には差はなかった。高齢者が多いとはいえ、老人ホームよりかはかなり平均年齢は低いだろうが、受け取った感覚としては同じようなものだった。孤独を抱え、身体的ないしは精神的に生活に助けが必要な人たちが集まって交流をする。

 ドヤ街にいる人たちにはこのようなサービスを利用していない人も多くいるだろう。理解を深めるためには、実際にドヤ街に数泊してみて、スナックにでも行って軽くお酒を飲みながら、そこらへんのおじさんたちの人生について語ってもらうのが一番じゃないかと思った。もちろんそんな行動力や勇気はないが。どうせならもっとリアルな寿町の姿が見たいと思った。

 

 寿町訪問の後、南アジア出身の彼女と赤レンガ倉庫に行った。歩いて20分と少しで行ける距離だった。赤レンガ倉庫を二人でぶらぶら、雑貨や服を見たり、お土産を選んだりした。ふと、肩を並べておしゃべりをしながらショッピングをする自分たちに気付いて、これはただのデートだなと思った。しかし、不思議とそうした雰囲気は二人とも感じていなかったと思うし、そう思っても変に緊張することもなく、ただ楽しかった。今日の朝初めて会って、一緒にドヤ街を訪問した南アジア出身の女の子は、「仲の良い女友達」になれそうだなと感じた。 

 赤レンガ倉庫でのショッピングの後(彼女は何も買ってないが)、中華街へ向かった。彼女は以前に何度か寿町に訪れたことがあり、中華街も来たことがあった。彼女のおすすめの餃子の食べられるお店でご飯を食べることにしたのだ。その店を探すのに、千と千尋の神隠しに登場しそうな繁華街をかなりの時間うろうろしたのは笑い話である。

 彼女には悪いが、その日一日で得た一番大きな収穫は、寿町ドヤ街の理解でも、世の中の今死ぬかもしれない誰かを救いたいという思いでもない。南アジア出身のひとりの友達だ。