Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

【日記】鶴巻温泉に行きました

 寝坊をしたとき、そのことは起きたその瞬間にだいたい分かる。嫌に頭がスッキリとしているから。目覚まし時計の力を借りて無理に覚醒したときは、頭が重く、もっと寝ていたいと体が訴えてくるものだ。だから着信音で目が覚めたとき、少し冴えた頭に喝を入れたくなった。

 時間を確認するまでもなく遅刻を確信して慌ててスマホを手に取った。やっちまった。集合時間は5分前。集合時間の5分前ではない。

「ごめん!今起きた!30分待って!」

 電話越しの友達は怒っていないようで安心した。5分で顔を洗いコンタクトをつけ荷物を詰め込み家を飛び出した。 

 昨日の夜、いきなり温泉に行こうと言い出したのは彼だった。小田急線に鶴巻温泉という名前の駅があるが、彼はその温泉が前々から気になっていたらしかった。というより単に彼が温泉好きなだけだろう。バイト中にラインが来ていたのは気づいていたが、「明日神奈川に温泉に入りに行こう」とは唐突だ。

 40分も遅刻した自分に、俺が遅刻しなかったほうが奇跡だから(笑)と彼は言ってくれた。見た目もさることながら彼はかっこいい。笑って人を許せる人間には、自信とも人生の余裕とも言えるかっこよさが感じ取られる。そして、見た目もさることながら彼はかっこいい。もし仮に40分遅刻される側になったとき、人を責め立てる人間ではない自負はあるが、なおさらそのときが来たら器をでかくもとうと思わせられる。

 鶴巻温泉(駅)に到着してからそこらへんを少しぶらぶらしてみた。事前情報は全く仕入れていなかったし、散策が足りないだけかもしれないが、特に目立った旅館街や商店街はなかった。自分の地元は、有名ではないが温泉を売りとしていて、良くも悪くも古臭い旅館街がある。そういう風景をここに想定していたので少し残念だ。ピンボールが置いてある射的屋とか愛想の悪いおばあちゃんがやっている駄菓子屋とかあったら面白いのに。

 この記事を書いている今になって調べたことだが、鶴巻温泉には日帰り温泉がいくつかある。自分たちが行ったのは弘法の里湯という温泉施設だった。駅から近く、分かりやすく看板も出ていたから入ったという次第だ。

 温泉の前に天ぷらせいろそばで腹ごしらえをした。温泉にきたのだからやはり和食だ。インド・ネパール料理やベトナム料理の店も近くにあったが、温泉を楽しむ日本人としては王道はそばである。1280円は普段だったら一日の食費を軽くオーバーする値段だが、たまには贅沢してもいいだろう。

 久々の温泉は、前日までバイトを3日連続で勤めあげた体を癒してくれた。硫黄か塩素かよく分からないが、独特の匂いがするのが天然温泉らしさを感じさせる。露天風呂とサウナも十分に楽しんでから、ホカホカの体で、風呂から、いや温泉から離脱。

 腰に手を当て牛乳を飲み100畳くらいはありそうな開放感あふれる休憩室のテレビの前であんみつを食べる。昼から温泉に入り、だらだらする背徳感はもはや幸福だね。