Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

オーストラリア留学記 #18 本当の夢の国

  ディズニーランドに行ったのは中学生の修学旅行が最初で最後。これは、以来テーマパークとか夢の国とか一度も行ったことのない男子大学生がオーストラリアの3大夢の世界を訪れた話。

  断っておくがオーストラリアのテーマパークを紹介する記事ではない。あくまで日記だ。そういう目線で読んでほしい。

 

 3大世界の一つ目はDream World。残り二つについては明日以降の記事で書こうと思う。

 ドリームワールドはオーストラリアではかなり有名なテーマパークなのだが、来てみて驚いた。

 

 あまりにも人がいない。

 

 確かに天気は良いとは言えなかった。今にも雨が降りますと空が訴えているような。天気予報でも雨説有力だったのを覚えている。しかし、一応オーストラリア有数のテーマパークの土曜日がこれでいいのかと不安、というか心配になってしまうほどだった。メインのアトラクションもいくつか止まっていた。

 本当に今日やってる?と聞きたくなるほど夢の国らしからぬ静けさだ。

 だが逆に言えばどのアトラクションも大して並ばずに遊ぶことができる。見るからに目玉のアトラクションだと分かる大規模なジェットコースターが運休なのは残念だができる限りすべてのアトラクションを制覇してやろう。

 

 ……勢いが良かったのは最初だけだった。思ったよりアトラクションがハードだった。ジェットコースターみたいにスピードを楽しむやつではなく回転を加えひねりを加え三半規管に負荷をかけみたいなアトラクションが多かった。

 人が少ないのをいいことに元気に同じアトラクションに何度も乗っている外国人の女の子たちがいた。

 おじさんは360度ぐるぐると景色を楽しめるそのアトラクションにこれ以上乗ったら吐きかねないなあ。

 

 本来ここは様々な動物も見られる素敵なワールドみたいだが見ることができたのはホワイトタイガーだけだった。猫みたいだなとか思いながら休んでいると、とうとう雨が。…と思ったときにはバケツをひっくりかえしたかのように。小雨になるまで雨宿りすることにしたが、しばらく待っても雨は弱まることを知らない。そろそろ閉園時間か、あきらめてダッシュするしかないかと考え始めていた時だった。聞き馴染みのある歌が聞こえる。

 

「Y~MCA! ~ Y~MCA!」

 

 振り返ってみると、少し遠めにどしゃぶりのなか元気におなじみのポーズを踊りながら歌う、いや叫んでいる女の子の従業員が二人。

 

 西城秀樹のあの有名ソングってカバーされてたのか?いや西城秀樹のがカバーなのか、そっちだろうな。そっちが正解だろう。

 

 バカをやって楽しんでるのを見ると縮こまってるほうがバカらしくなってきた。この雨ならどのみちびしょぬれだ。

 

「Y~MCA!」

 屋根の下を飛び出し女の子たちに合わせて叫ぶ、雨音に負けないように叫ぶ。英語の歌詞は分からないからおかまいなしで日本語で歌った。

 

 彼女たちもこちらを見て笑って歌っていた。

 今日乗ったどのアトラクションより楽しい瞬間だった。

 

 閉園を告げるアナウンスが流れてきた。仕方なく駆け出す。

 雨のせいで夢の国を訪れた人は少なかったけれど、自分にとっては雨のおかげで夢のような、それは言い過ぎかもしれないけど、楽しいひと時を感じた気がした。