Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

オーストラリア留学記 #14 人生初カジノ

 

「赤!赤、来い!!こおおい!!!」

 

 

 その建物に入る段階で足踏みをしていた。

 カジノと言えばラスベガス、夜の街に光り輝くアーチを描いたビルを想像していたのに……なんとなく趣が違う。……大聖堂かな?

 そんな感想が頭の中に浮かんだ。しかし確かにCASINOと書かれた旗がある。ちっちゃな勇気を振り絞って友達と二人その大聖堂のような建物に入った。

 

 ブリスベンにはカジノがある。依存症がとかマネーロンダリングがとか反対意見は強いみたいだが、日本でもカジノ法案が成立した。しかし国内でカジノが楽しめるようになったとしてまだまだ先の話だろう。今のところ日本ではカジノはできないので海外に来てならではの遊びだ。

 もともと日本でもギャンブルはほとんどしたことがないが、興味はあった。せっかくの海外なのでカジノはやらなきゃもったいない。

 

 中に入るとエントランスにスーツ姿のいかにもな男性が一人。ちっちゃな勇気を振り絞ったはいいが右も左も分からないのでとりあえず話を聞いてみる。バックパックはそこのロッカーで預けろと、そしたらパスポートをチェックするとのこと。キャップも被ったまま入れないらしいので一緒にロッカーに預けた。ロッカーに現金と携帯とパスポート以外のものを預けチェックを受ける。ちなみに18才未満は入場禁止。ドレスコードとかあるのかな?と思っていたが問題なく通れた。少なくとも黒のチノパン、無地の白Tシャツに灰色の薄手のカーディガン、コンバースのスニーカーはオッケーらしい。

 カジノ初潜入。たしかに意外とラフな格好をした人もちらほら。そこまで服装は気にしなくてもいいようだ。後で聞いた話だとサンダルはアウトらしいが。

 さて、遊び方が分からないのでとりあえずうろうろしてみる。目につくのはルーレットやバカラブラックジャック、ポーカーなどのテーブル。他の部屋にはスロットやルーレットのマシーンも多くあった。バカラ以外はおおかたルールは知っていたが、初めからディーラーとやりとりしながらプレイするのは気が引けるのでルーレットのマシーンをやってみることに。これなら一人でもできるしルールもシンプルだ。

 プレイの方法が分からずに30分ほど困った話は割愛。苦労して会員カードを作ったが実は必要なかった話も割愛。

 資金は$100、なくなったら終了。それだけ最初に決めた。でないと有り金全て使いかねない。同じ語学留学に来た日本人学生で10万円ぶんほど飛ばした野郎の噂を聞いた。馬鹿だと思う。さすがにそんなことするわけがないとは思うが用心は重要だ。

 適当に思い思いにかけて遊んでいたら30、40分ほどで$50ほど使ってしまった。他のゲームもしてみたいのでいったん止めるかと友達に話そうかと思ったときのことだった。

「俺残りの金、赤に全部はるわ。」

 ああ、こうやって人は堕落していくんだな。噂に聞いた馬鹿の話を思い出した。彼の残高は$60。すでに$100近く使っていた。

「当たれば今までの分全部返ってくるから。」

 彼はギャンブルに向いてないと思う。

 しかし、他人の金は自分の金ではない。止める理由がない。むしろ面白い。無責任にもほどがあるがその発言に共感しその気にさせる。

「そうだよ、負けたままじゃ帰れないよな~。てゆうか夢見たいよな~。」

「だよなだよな!じゃあ、行きまーす!!」

(うわあ、マジでかけやがったよ。)心の中で若干引きつつ自分も気分が上がる。

 

 ルーレットが回る。球が徐々に減速し、跳ねる。

 

友「赤!赤、来い!!こおおい!!!」

 

自分(黒、黒来い笑)

 自分の幸せよりも人の不幸で笑ってしまうのは自分だけではないはず。

 

カラン。

 

「よっしゃああ!!!!」

 

 マジで入りやがった。こうゆうのって外れるのがお約束では…。

 

 その後30分ほどルーレットを続けてカジノを後にした。自分は結局$30ドルほど負けた。ちなみに彼は帰り道にこう言った。

 

「一日ディズニーランドで遊んだと思えばいいよね。」