Log(きょうごく)

きょうごくのLog

都内在住の大学生の日記風ブログです。いや日記です。

「正しい」言葉や作法、意識している?

「チェックで」
居酒屋でバイトしていると割とこう言うお客さんがいる。特におじさんに多い。居酒屋でバイトを始めて日も浅かったころにこの言葉をお客さんに言われて一瞬何を言っているのか分からなくて戸惑ってしまったことがある。ただ、料理も全部出したし、食べ終わってるしそろそろだろうと思ってはいたので ―お会計ですね? と確認して、 ―チェックってなんですか? などと聞いてお客さんに説明してもらうという恥ずかしい思いをすることは回避できた。あのときの俺ナイス。

このチェックを指で×印をつくることで表す人もいるがこれも馴染みなかった。最初見た時なにこいつムカつくみたいなニュアンスをこめた怪訝な目を向けちゃったかもしれない。

意味を知って海外ではこうやるのかと少し勉強になった気分だったが、実際にはどのように使われているのだろうと思って最近ネットで調べてみた。英語ではお会計をお願いするときに 「Check please」 というらしくてこれが日本に伝わってお会計の時にチェックと言うようになったみたいだ。つまりカッコつけた(つもりの)日本人がマネしたっぽい。しかし、指で×印をつくるジェスチャーについては海外ではこのような文化はなく、日本独特のものらしい。お会計を〆る(しめる)に由来しているとのこと。なるほど日本らしい。

では海外ではどのようなジェスチャーをするのか。欧米では空中もしくは片方の手のひらを紙に見立ててペンでサインをするジェスチャーがお会計を意味するそうだ。なんとなくこっちのほうがオシャレでスマートな感じがする。

あとお会計の伝え方としては「おあいそで」もよく聞く言葉だ。バイト先でもよくお客さんが使っているし、チェックよりかは馴染みある。しかし調べてみてビックリ、おあいそは厳密に言うと客が使う言葉ではなかったらしい。感じで書くと「お愛想」。元々は寿司屋で店主がお客さんから代金をいただくなんて「お愛想がなくて申し訳ない」という意味をこめて使っていた言葉らしい(諸説あり)。なるほど、これもまた日本らしい。今ではお会計を意味する言葉になりお客さんがつかういようになったと。

こうしてみると実に多くのお会計を伝える方法がある。おあいそはマナー違反だとか×印はおやじ臭くてカッコ悪いとか普通に「お会計お願いします」が一番いいやんけとか色々意見があるようだが、自分としてはぶっちゃけ分かれば何でもよくない?と思う。自分のバイトしている居酒屋は個室居酒屋でちょっと雰囲気いい感じ?みたいなことを友達が言っていたような気もするが、しょせん大衆チェーン店だ。そんなところで空中にサインするジェスチャーをするのは失笑を買ってしまいそうだが、まあ分かればなんでもいい。

少し話は変わるが、よく店員が指摘されがちな日本語の問題を考えよう。

「〇〇になります」

「〇〇円からお預かりします」

「〇〇でよろしかったでしょうか」

「そのまま食べれますよ。」

 …

文法として間違っている、正しくない日本語だ、とかなんとか言われるこれらの言い回し。確かに正しい使い方ではないが、意味ははっきり通じる。少なくともチェックよりは通じると思う。フォーマルな場で発言するのはどうかとも思われるが普段は多めにみてもいいんじゃないかと思う。

高校の時の国語の教師が言っていた。言葉は移り変わるものだと。

今普通に使われている言葉だって昔は正しくないと言われていたものもあるだろうし、その逆に今正しくないとされるこれらの言葉だってうんと時間がたてば誰もがなんの違和感もなく使う言葉になるかもしれない。ただ、大きなスケールで時代をみたとき、変化の始めでそれが目立つ時期に、それを受け入れられないひとがジェネレーションギャップを感じる年寄りさながら文句をいうだけじゃないだろうか。そうは言いながらも自分は店長がうるさいのもあってなるべく正しい日本語を使うようにはしているが。

とまあ、理屈を並べてみたが、お会計のことにしてもとにかく細かいことをあれこれ気にするのがめんどくさいだけだ。自分の意見としては、なんでもいいじゃんと言いたい。