Log(きょうごく)

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都内在住の大学二年生の日記風のブログです。日々感じたことを綴っています。

オーストラリア留学記 #25 愉快さと寂しさ感じるクラスメイトとの飲み

 集まったのはブリスベン市内のタイ料理レストラン。おそらくクラスメイトのタイ人の女の子のチョイスだろう。早すぎる時間に行って1番ノリすると楽しみにしていたみたいで恥ずかしいのでちょうど集合時間5分前に行った。以外にも既にほとんどのメンバーは来ているみたいだった。取り越し苦労だったかな(笑)。

 遅刻の常習犯の肩書きがほとんど定着してしまっていた自分に「おっ、ちゃんと時間どおり来たじゃーん」などとクラスメイトにからかわれがながら席に着く。

 ーー朝の通学じゃあるまいしディナーなんだから遅れねえよ。いや、ディナーじゃなかったとしても遅れないけどさ。

 自分のクラスでは毎週一回ぐらいクラスメイトで集まってランチ、もしくはディナーを食べることになっていた。コリアンレストランに集まったり大学のキャンパス内の芝生で弁当を食べたりバーベキューをしたり……。だがそれも今回で最後になる。明後日には自分は日本に帰ることになっているし、自分以外にも短期で留学に来ていて同じ日に日本に帰ることになっている人もいる。日本に帰ったらこのメンバー全員で集まることはないだろう。そう思うとまだ明日も会うのだけれどもちょっとジンとするものがあった。

 メニューを回し見しながら、タイ人のクラスメイトに「これ何?辛い?」と質問を飛ばす。くだらないことを喋りながら「このスープ酸っぱい!」などと言って笑う。スマホにむかってピースをする……。色々喋っていたはずだけど文字にするとこれだけにしかできない。不思議なものだ。

 「この後飲み行こうよ」と言ったのはクラスメイトで唯一の日本人男子。もちろんとても仲良くしている。他に特に仲良くなった日本人7人でディナーの後飲みに行った。

 酒屋でビールやスミノフ、梅酒、ウイスキーなど自由に酒を買いまくり、つまみもほどほどに軽い宴会となった。たまたま居合わせた知り合いから後から聞いた話だが、周りの客からその騒がしさでかなり目立っていたらしいので、軽い宴会だったとは言えないかもしれないが。それに愉快な飲みだったのは事実だ。

 全員出身も大学もバラバラ。田舎育ちの人間もいれば完璧な都会っ子もいるし地方の大学の者いれば東京、大阪の大学に行くやつもいる。それぞれの大学や出身の話なんかで盛り上がった。

 それぞれがバラバラの場所に帰ることを認識すると、日本に帰ったらこのメンバーで集まることは……なんてことをまたちらっと考えなくもなかったがビールと一緒に飲み込んだ。ビールが少し苦く感じた気がする。

 2度目だが、クラスでは日本人男子は自分含め2人しかいないので、後の5人は全員女子だ。日本では理系まっしぐらの大学に行っているのもあって女子ばかりの飲みというのは新鮮だった。何より女子の口から聞く恋愛話は特に新鮮以外の何物でもない。

 自分ともうひとりの男はたまたま大学が近くなのが分かっていたので日本に帰っても交流は続けられる。大学での恋愛話をろくに語れない、日本で冴えないキャンパスライフを送っている我が身を案じて、いや半分笑って、「日本に帰ったら女を紹介してやるよ」と冗談交じりに彼が言った。

 女を紹介してもらえるのもありがたいことこの上ないが、この一か月の出来事がなかったことにならないことが嬉しい。同じビールでも身に染みわたるのを感じた。

オーストラリア留学記 #24 シドニーの夜のお店、入る店を間違えた……

 昼間よりも活気を見せているのではないかと思うほど夜中でも騒がしいシドニーの街を歩いていた。少し前で控えめにあたりを見渡しながら歩いている男友達の足取りからは浮かれ気分が感じられる。

「あれとかよさそうじゃないかな?」

 彼が歩調を緩めながら道路の反対側を指した。

「それっぽいけど……よく分かんないな」

 彼が指した店の前では、黒服のガタイの良い男が店に入る客の身分証を確認しているようだった。よく見ると店の壁にはR-18の文字。看板には黒に赤字の英語が書いてあるが意味は分からない。このときは深く看板など見もしなかった。

「でもセキュリティはしっかりしてるみたいだし、シックな感じでいいじゃん。ちゃんとしたところだろ」

 その店を選んだ理由なんて彼のその言葉だけ、そんなものだった。「クラブに行ってみたい!」というノリだけで夜の街をぶらぶらしてふらっと入ってみました、という具合だ。実は日本でもクラブなど行ったことはなかったが、どうも海外にいると気が大きくなってしまう。

 道路を渡り店の前でガタイの良い男にパスポートをチェックされる。さらにカメラで顔までチェックされる。未だ何の店か分かっていなかったが、セキュリティはしっかりしているようなので少し安心はした。

 受け付けまで案内され入場料$20を支払った。相場など知りようもないが未知の世界への切符代としては高くは感じない。腕に押された入場許可の証のスタンプは大人として認められた証のようで嬉しく感じた。それともスタンプを押されて喜んでいる姿は子供らしいだろうか。

 重々しい扉を両開きにゆっくりと開く。いざ未知なる世界へーー目に飛び込んできたのは裸同然でポールにしがみついて踊っている女性の姿だった。思わず友達と顔を見合わせる。彼の顔には驚きの色がありありと浮かんでいた。本来は陽気に飲んで女の子とダンスをしてお近づきになれる場所に行きたかったのだが。日本語が理解されるはずもないが大音響の中でささやくように言う。

「どうする?出るか?」

「入場料支払ったばっかじゃん。それにこれはこれでアリだろ」

 友の言葉に頼もしさと男を感じた。そわそわしながらもカウンターをスルーして奥の空いているソファに座る。ステージでは、下着姿と言うのが正解か分からないが、上と下を隠していたり上は隠していなかったりする数人の女性がポールを使って刺激的なポーズをとっていた。ステージのすぐ前のソファにはチップを出す気前の良さと変態性欲を持つ客が座っているようだった。チップを胸やお尻と下着との間に挟まれた女性たちは上の下着をとり、そのお客さんと絡む。絡むといっても物理的にしっかり接触するわけではなく、はたまた刺激的な格好で至近距離までせまる。後から知ったが、こういうのをストリップというらしい。

 それに対して他の客はそれぞれにお酒や談笑を楽しんでいるようで不思議な空間だなと思った。あまり興奮を感じなかったのも不思議だ。友とこの不思議な空間についての感想を語り合いつつ、自分たちも何か飲むことにした。カウンターに向かい適当にビールを注文する。やけに値段が高いと感じたがビールの銘柄のせいではないだろう。だがそういうものなんだろうと割り切る。

「ハーイ、お兄さんたち」

 ビールを注文すると店のお姉さんが気さくに話しかけてきた。ちなみにステージ以外の人はバニーガールのような恰好をしていた。もちろん英語で話しかけられたのでよく理解できなかったが、「何分で何円だよー♪」みたいなことを話されているらしいことは分かった。他の客の様子を見る限りでは女の子と親しく喋れるオプションを勧められているのだろうと予想をつける。とんでもない、普通に飲んでも湯水のように金を使いかねないのに余計にジャバジャバさせるわけにはいかない。それに二十歳の日本人男子の目からすればお姉さんたちいい歳してるように見えて仕方がない。しかし、構わずお姉さんは親しげに自分の背中を触りながら話しかけてくる。背中の触り方にゾクッとしたが、これが大人かなんて思った。

 お姉さんの迷惑な誘惑をどうにか断り、ビールをちびちび飲んで目に焼き付けておくようにゆっくり時間を過ごした後店を出た。「変な店に入っちゃったもんだな」と口角の上がった顔で言いながら外に出る。振り返って看板を見上げてみるとやはり赤い文字の意味は分からなかったがその横に書いてある絵が何かは分かった。なんで入るときに分からなかったのだろう。その絵がポールと女性のシルエットなのに気づいたとき、今度は声に出して笑っていた。

 

オーストラリア留学記 #23 シドニーで見知らぬオージーガールズと騒いだ話

 東京に来たからとりあえずスカイツリーみたいなノリで往復の飛行機代約25000円出してやってきたシドニー。来たはいいけどノープランもノープランで全くすることがない。特に目的もなくぶらぶらして有名なオペラハウスの外観だけ見てきて夜はビアガーデンに行ってみた。ビールを飲んで雰囲気に酔ってみた。

 ブリスベンと同じくシドニーでもフェリーはよく使われてるようだった。フェリーに乗って予約していたホステルに向かう。

 フェリーに乗ってデッキにでてみると現地のオーストラリア人だろうか、自分たちとさほど年が変わらないように見える女の子たちが7、8人歌って騒いでいた。もちろん何を歌っているのかは分からないけど楽しそうだ。スマホで自撮りをしまくっている。インスタのストーリーでもあげるのかい?

 夜のシドニーを走るフェリーの風は冷たくて、テンション上げて体温上げていかないとやっていけない。いや、寒いなら中に入ればいいだけの話なんだけれども、中でおとなしくしてるのもなんかもったいないような気がするから。↑アゲアゲ↑な気分になるために日本人三人でJ-POPを歌いまくる。有名どころを思いついたやつから歌いだして歌えなくなったらまたいきなり誰かが歌いたいやつを歌いだしてそれに乗っかって…日本の街中でやったら頭のおかしい集団かと思われそうだったけどこういうのは楽しい。バカをやるってやつね。もちろんオーストラリアの街中でやるのもクレイジーだろうけど。ビアガーデンでお酒も入ってたし女の子たちも騒いでるし周りの目なんて気にしないでこちらも騒いで楽しんでいた。

 

 そのとき歌っていたのは「イケナイ太陽」だった。

ABC! 続かない♪ そんなんじゃ ダメじゃな~い♪

だって こころのお……

「Yeah !!!!」

 驚いて後ろを振り返ると、すぐ自分の後ろで女の子がスマホを構えてピースをしている。なにがなんだかよく分からかったがとりあえず「イエーイ!」って言ってピースして一緒に写真を撮った。その時の彼女たちの騒ぎようといったら表現しきれない。どうやら、あの日本人ノリいいぞ!みたいなかんじのことを喋ってたのだろう。その一枚の写真から急速に彼女たちとの距離が縮まった。

「Na~Na! Na~NaNa Na~NaNa~! Na~Na! Na~NaNa Na~NaNa~!」

 シドニーの明るい夜のフェリーの上。陽気な声が響き渡る。

 「イケナイ太陽」は名曲に違いない。言語の壁を越える。Na~Naしか言っていないがノリノリで歌える。ビバオレンジレンジ

 女の子たちと肩を組み熱唱する。女の子たちが自分も自分もと我ら日本人と写真を撮りまくる。

 ここは楽園か。外国人の女の子というのはみんなかわいく見える。いや、誰の目から見てもきれいに間違いない。そんな彼女たちとこんな楽しく騒げるとは。目が覚めたらベッドでよだれを垂らしていたなんてオチがついてきてもおかしくないほどだ。

 断っておくが自分は有名人ではない。アイドルでもないし、それほどのルックスがあるわけでもない。いたって普通の日本人みたいな顔をした日本人だ。世の中分からない。

 熱唱がひと段落すると改まって自己紹介。サラにマリーに……うん、みんなかわいい。オーストラリア人に年齢を気軽に聞いてはいけませんと聞いていたので年齢が知りたいが聞けない。とっても気になるけど聞けない。でも彼女たちは聞いてくる。

「日本人なの!?今いくつ?」

 日本人だよ、留学で来てるんだ。今19歳で……と言いかけて思い出した。

 俺は今日二十歳になったんだった。

「ちょうど二十歳!今日は俺の誕生日なんだ!」

 ありがたいことにとたんにハッピーバースデーの大合唱となった。笑顔でみんな歌ってくれる。Happy Birthday Dear ~ のところで名前をちゃんと覚えられてなかったのでぐだったけどそれも笑えた。おそらく先にも後にもこれほど印象に残る誕生日はない。昨日は二十歳の誕生日祝いがこれなんて切ないなあと感じたことが嘘のようだ。

 まだまだ喋りたいし騒ぎたかったが時間は無限ではない。このときほど時間が残酷だと思ったことはない。大学受験の「終了!」の合図なんて目じゃない。自分たちは降りなければならなかったが女の子は目的地はここではないらしい。急に訪れた別れが悲しすぎる。もう二度と会うことはないのかと思ったらもったいなくて仕方がなかった。

 フェリーを降りて「なんでFace Book とか交換しなかったんだろうな」と友達と笑って歩いたシドニーの街並みは夜でも明るく輝いていた。

オーストラリア留学記 #22 切ない二十歳の誕生日

「明日の夜は外で食べるからね!」

 夜ご飯を家で食べることがますます少なくなってきて申し訳なさを多少感じながら帰ってきたときのこと、ホストマザーのエリザ(仮名)に言われた。

 ああ、そういえば一週間ぐらい前にもそんなことを言っていた気がする。
 二十歳の誕生日は外でお祝いしよう、と。

 ある種束縛から解放されるのは嬉しいがティーンという響きを失ってしまうのは寂しい。いつしか年が少し離れた姉が「いつから誕生日を迎えることに素直に喜べなくなったけ」と言っていたが、おそらく二十歳の誕生日が人が素直に喜べる最後の誕生日だと思う。

 次の日、いつもより少し早めに帰宅した。本当は誕生日は翌日だけれども、明日以降は家にいない予定だったので少しフライングの誕生日祝いだ。既にエリザと自分と同じくホームステイの日本人、太郎(仮名)は自分の帰りを待っていたようだった。

「準備できてる?行こう!」

 今ちょうど返ってきたところだが準備することなどなにもない。無論、財布もいらないだろう。一応持っていくけど。

 エリザの運転でレストランに向かう。そう離れた場所にあるレストランではないらしい。いったいどんなところに連れていってもらえるのかと思いながらー彼も同じくエリザの家でホームステイをしているのだがーブラジル人のシーラン(仮名)に夜ご飯に連れて行ってもらった時のことを思い出した。

 大きなモニターで競馬観戦ができる場所やカジノエリアもある、ホテルのような建物内にあるレストラン。ご馳走してもらったのは決して安くはないステーキ。つたない英語しか喋られない二十歳そこそこの日本人が一人で入るには似つかわしくないであろうレストランだった。さすが三十にもなる英語ペラペラのブラジルの男は違うなあと感心したものだ。

 エリザについては普段の生活はいたって庶民的だが、仮にも同時にホームステイを三人受け入れることのできる経済力と大きな家がある。祝い事となれば恐縮ものの高級な料理を食べさせてもらえるのだろうか。

 そんな期待を軽く抱きつつ着いたのはストリート沿いのレストラン街のような場所だった。堅苦しい雰囲気はなくおしゃれ感があるけどカジュアルな感じ。まあ、あまりにも畏まったレストランでナイフとフォークの使い方に始まり色々な作法を気にして食べるよりは全然良いかもしれない。高級料理が食べられなくても、ちょっと特別おいしいものや普段気軽にはチャレンジできないものが食べられれば嬉しいもんだ。車を降りて数あるバーやレストランの中の一つの店のテラス席に座る。

 エリザが立ち上がって言った。

「注文してくるからまっててね。ここのフィッシュ&チップスはおいしいのよ。」

 ……ふぃっしゅあんどちっぷす?

 

 こんなジョークを知っているだろうか。

 世界で一番幸せな男とは、アメリカの家に住み、日本人を妻にし、イギリスで給料をもらい、中国人のシェフを雇う男のことだ。

 逆に世界で一番不幸な男とは、日本の家に住み、アメリカ人を妻にし、中国で給料をもらい、イギリスの料理を食べる男のことだ。

 このジョークそのものはさておき、そう言われるほどにイギリス料理がまずいのは有名だ。そしてオーストラリアもイギリスの植民地だっただけあって食事はイギリス式。確かに家庭料理はチン中心、どこに行ってもハンバーガーとケバブとフィッシュ&チップスばかり売っていて、フードコートにあるほかの店は世界各国の民族料理。食文化に乏しい印象だった。

 

 しかし、まさか誕生日のご馳走がフィッシュ&チップスだとは想像もしなかった。正直に言わせてもらうとしょぼい。個人的にはファストフードだ。メニュー表を見ていないので金額は分からないが、出てきたのはいたって普通のフィッシュ&チップス。なんでこれが誕生日祝いなんだ……?もちろん祝ってもらっているのに料理がしょぼいとケチをつけることなどしないが心の中ではクエスチョンマークがいくつも浮かんでいた。

 まあ、これも文化の違いだろう。オーストラリアで二十歳の誕生日を迎えた、その事実だけでもかっこいい気がするもんだ。

オーストラリア留学記 #21 日常と一週間フレンズ

 オーストラリア留学も残すこと1週間。とは言っても誰に何のおみやげを買っておこうかとか日本に帰ったら講義の履修やバイトのシフトはどうしようかとか先のことはまだぼんやりとも考えてなかった。いつものように学校に行ってクラスメイトと喋って友達と遊んで夕食の少しまえの6時くらいに帰宅。本当は現地のオーストラリアの人と仲良くなったので一緒にボウリングに行く予定だったのだが、都合が悪くなってしまって結局友達と二人ボウリングをしただけになってしまった。いつもよりほんの少し変わったことができると思っていたんだけど。

 家に帰るといつものように我が家の人に慣れすぎている犬たちは自分の帰りをしっぽをちぎれんばかりに振って出迎えてくれた。ホストマザーのエリザ(仮名)はいつものように夕食の用意をしていた。「今日のディナーは何?」とほぼルーティーン化している質問をすると今日のディナーはポークとパインと…といった具合で聞きなれたようなラインナップを教えてくれた。これもまたルーティーンで、棚からコップをとってきて冷蔵庫からレモネードを出して注いでいると、エリザに話しかけられたのでいつものように「今日はどうだった?」と続くのだろうと、もはや考えるまでもなく感じ取る。しかしいつもとちがった予想外の言葉に続いた。

「ジャパニーズボーイがここに来るわよ」

「…What?」

 今の英語は、はっきりと聞き取れた自信があるので聞き間違えたか聞き逃したことはないはずだ。しかし、話の切り出しかたが唐突すぎる。今から見ず知らずの日本人男子がやってくるから一緒に夕食を食べるよと言っているのだろうか。

「新しいジャパニーズボーイがここにホームステイに来るんだよ」

 ……なるほど。come here という単語だけでホームステイをしにくることだとは分からくないかと思いもしたが、それとは別に多少戸惑う。だが外国人と話すときはハイテンションで食いつき気味にしゃべる習慣が染みついてる頭はとりあえず大きめのリアクションをしてみせる。

「Wow! それはいいね!いつくるの?」

 胸のうちでは(えっ、なんでこの時期に?このタイミングで留学に来る人いる?とゆうかあと一週間待ってくれればいいのに、中途半端に仲良くなって帰る時に中途半端に別れを悲しむことになりかねないし……。それにどうせなら日本人じゃないほうが良かったな~……。)などとぐちぐち言いながらさも嬉しそうに喋る。

  父は留学前に言っていた。「一緒の家でホームステイする日本人がもしいてもつるむんじゃないぞ。仲良くするのはもちろん良いけどつるまないようにしろ。」と。せっかく海外に行くのだから現地の人と仲良くなっていろんなところへ連れて行ってもらったりするといい、という意味でだ。言っていることはよく分かるし自分もそうしたいところだが、そううまくいかないところが現実。言い方を変えればオーストラリア人と仲良くなって休日に遊ぶなんてことがなかなか叶わないあたりが己のコミュ力。いや、本当は今日その希望は叶いかけていたのだが。その一回の機会のみで一喜一憂するあたりが己のコミュ力がいかほどか表している。

 

 次の日彼はやってきた。いつものように帰宅し、いつものように我が家の犬は元気に出迎えてくれたが、待っていたのはいつもとちがってエリザだけではなく日本人もいた。一応エリザもいたので英語でお互いに自己紹介。

 自分と同い年で同じ大学に留学に来ている日本人。三ヶ月の留学で来ているのであと二ヶ月程滞在期間が残っている。自分とほぼ同時にオーストラリアにやってきてホームステイをしていたが、ホームファミリーとの間になにかしらの問題があってファミリーをチェンジ。これが新しく来る日本人のプロフィール、名前は太郎(ということにしておこう)。

 

 記憶が消えるわけではないけれどたかだか一週間フレンズ、父の言葉など意識してもするだけ骨折り損だろう。慣れ切ったホームステイ生活の残り一週間の日常が変化するのは多少抵抗があるが、一週間フレンズだからとよそよそしくするのもおかしなことだ。女の子だったらもし記憶の残らない本物の一週間フレンズだったとしても仲良くするんだけどね。

 

オーストラリア留学記 #20 Movie World

 豪の三大夢の世界、3つ目。Movie World。

 その名前の通り映画製作会社のワーナーブラザーズが運営するテーマパーク。ワーナーブラザーズの映画に登場するキャラクターなどがコンセプトになっているらしい。どこかでみたことのあるような気がするけど何の映画の何という名前なのかイマイチ分からないキャラクターたち。

 しかし、キャラクターたちとピースをするわけでもなく、パレードやショーを見てパシャパシャしにきたわけでもなく、ましてやその写真をインスタにのせにきたわけでもない。アトラクションを楽しみにきたのだ。

 ディズニーが好きだからディズニーランドに行く人はもちろんいるだろうけど、単にアトラクションが好きだからディズニーランドに行く人もいるはずだ。自分はディズニーランドに行ったのは中学の修学旅行が最後だが。

 

 以前の記事で紹介したドリームワールドやシーワールドに比べればこのムービーワールドが個人的には最もエキサイティングだと思う。絶叫系のアトラクションが豊富なのだ。

 これはあくまで自分の日記であってテーマパークを紹介する記事ではないので(そうしたほうがPV数は伸びるのかもしれないとも思うけど)、細かくは紹介しないが自分の印象に残ったアトラクションだけでも紹介しておこう。

ARKHAM ASYLUM

 ……読めない。ムービーワールドの公式サイトで自分が乗ったアトラクションはなんという名前だったのか調べてみたが意味も読み方も分からない、のでさらに調べてみた。カタカナ表記するとすればアーカムアサイラム。『バットマン』に登場する架空の精神病院の名前らしい。「へえ~っ、なるほど」と声には出さなかったけど思った。

 このアトラクションはVRゴーグルを頭に装着した状態でジェットコースターに乗る。いわゆる4D体験ができる。バットマンの世界感に入り込み上も下も分からなくなってハイスピードで駆け抜けて…ハンパない(笑)。語彙力がなくてうまく説明できないがとにかく半端なかった。ちなみに公式サイトには、You’ll pull nearly 4Gs as you face five stomach-churning inversions.(5度の胃腸撹拌逆転に直面するときほぼ4Dをひきよせる(と解釈した))と書いてある。自分の解釈が悪いかもしれないがそういう体験ができるのだ。興味のある人は公式サイトの動画を見てくれれば雰囲気だけは伝わってくると思う。

ムービーワールド公式サイト  http://movieworld.com.au/attractions/arkham-asylum-coaster

 

 

 さて、日記らしくお昼ごはんにでも触れておこう。お昼はテーマパーク内のレストランでピザなどの食べ放題。なぜオーストラリア人に太っている人が多いのか理由のひとつが分かった気がする。そりゃこんな安い値段でこんなに脂っこくておいしいものを並べられたら太るに決まってるよね。

 そしてどうして食べ放題とは自分のキャパ以上の量の料理を皿に盛ってしまうのか……。苦しみながら余計に盛りすぎたパスタを口に運び水で流しこむ。子供のころから変わらない、とゆうかいつまでたっても子供のままで成長していないだけか。

 自分は昔からやせているほうだし、それをコンプレックスに感じているのでたくさん食べる分には抵抗がない。むしろデブ活上等。でも自分のキャパに挑戦し続けるのは苦しいかな……。オーストラリア生活の間にキャパを広げて太れたら……。

オーストラリア留学記 #19 夢の国で迷子

 オーストラリア三大夢の世界、二つ目。Sea World。

 海の世界というぐらいなのだからびしょびしょになるタイプのテーマパークなんだろう想像がつく。ならば自然と下は水着、上はTシャツといった格好になる。しかし、ビーチサンダルは持っていなかった。靴を履いて行ってぐちょぐちょになるのは好まない。そうゆうわけで予約していた近くのホステルの部屋に荷物を置き、シーワールドに行くまで裸足で行く。

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